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クワガタKuwagata

Featureクワガタの特徴

クワガタは、大きくて力強い顎が特徴の昆虫です。中には同じ種類でも、成虫の大きさにより異なる形状の顎が見られるものもいる興味深い生き物です。

体長は数ミリメートルのとても小さなクワガタから10センチメートルを超える大型のクワガタまで幅広く存在しており、種類も多く世界各地に生息しています。

飼育環境の準備Breeding environment

STEP01

ケースや容器

クワガタを飼育するためのケースや容器を準備しましょう。
ケースは透明で、クワガタの活動を観察できるものがオススメです。

※ケース内でのコバエの繁殖が気になる場合はコバエシャッターなどのコバエが侵入しづらいケースがオススメです。

STEP02

昆虫飼育用マット(土)

マット(土)には幼虫用と成虫用のものがあります。幼虫にはその種類にあった幼虫用マットまたは菌糸ボトルをご使用ください。成虫にはどちらのマットも使用可能です。クワガタが潜って隠れたり、ケース内の湿度を保つ為に必要です。

STEP03

昆虫ゼリー・エサ台
(成虫のみ)

成虫飼育の場合、必ず必要なのが昆虫ゼリー(エサ)です。またゼリーが食べやすいようにゼリーを入れるためのエサ台があると便利です。
エサ台は昆虫の隠れ場所にもなります。

STEP04

転倒防止材
(成虫のみ)

昆虫が転んでしまった際に起き上がる手助けになります。
捕まる場所がないと起き上がれずに昆虫が弱ってしまいます。

幼虫飼育手順Breeding procedure

  • STEP 01

    飼育用品を準備

    クワガタの種類によって幼虫の餌が異なります。
    大きく分けて、発酵マットで飼育する方法と菌糸ボトルで飼育する方法の2つ方法があります。飼育する種類に適した餌を調べて準備し、飼育に臨みましょう。

  • STEP 02

    幼虫の入手

    クワガタの幼虫を入手します。購入や孵化、採取によって幼虫を入手します。

  • STEP 03

    幼虫の飼育

    マット飼育の場合はボトルまたは飼育ケースにマットを詰めて1カ所に穴を開け、その中に幼虫を優しく投入します。
    菌糸ボトルの場合は上部の菌糸膜を剥ぎ取り1箇所穴を開け、その中に幼虫を優しく投入します。その後は定期的にマットまたは菌糸ボトルの交換を行います。適切な温度、湿度で飼育しましょう。
    ※適切な温度はクワガタの種類によって異なります。

  • STEP 04

    蛹化と羽化

    幼虫が蛹化する時は、土などの中に蛹になるための部屋(蛹室)を作ります。
    マットが乾燥または水分が多すぎる場合はうまく蛹室を作れないため、ボトルまたはケース内のマット及び菌糸の状態には注意しましょう。
    蛹になった後は暗い場所で安静にしてあげてください。一定の期間を過ぎると羽化して成虫になります。

  • STEP 05

    成虫の飼育

    成虫になったクワガタをケースに移し、昆虫ゼリーを与えます。
    直射日光を避けて、20°C〜26°Cの涼しい場所で飼育しましょう。
    ※適切な温度はクワガタの種類によって異なります。羽化してすぐは体が固まっていません。また羽化後は1ヶ月から数ヶ月の間、エサも食べずじっとして体を整えます。一定の期間が経ってから触るようにしてください。またゼリーは頻繁に動くようになってから(休眠期間終了後)与えてください。

餌と給餌方法

  • 昆虫用ゼリー

    専門店や市販の昆虫ゼリーをご利用ください。
    エサ台があるとゼリーがひっくり返りにくくなり便利です。
    ゼリーがなくなったら交換してあげましょう。

  • バナナ

    熟したバナナは昆虫が喜んで食べてくれます。栄養もありとても適した餌です。
    スイカやメロンなど水分の多い果物は、昆虫が体調を崩しやすくなる為、オススメしません。

注意点

環境の湿度と温度に敏感です。ケース内の適切な湿度と温度を保つために、湿度計や温度計を使用し、調節することが重要です。
湿度が低い場合は霧吹きなどで水を噴霧し、湿度を上げます。逆に湿度が高い場合は通気を良くし、換気を行いましょう。温度は20~26度程度が適切です。
※適切な温度はクワガタの種類によって異なります。

FAQ listよくある質問

クワガタの飼育に必要なケージの大きさはどれくらいですか?

長生きさせたい場合は、昆虫のサイズに合った大きさ(適度に動き回れる大きさ)のケースで個別に飼育することをオススメします。
ケースが小さすぎるとうまく動けずストレスがかかります。逆に大きすぎると餌を探して動き回り体力を消耗します。
複数の昆虫を一緒に入れる場合は、大きめのケースで餌を数箇所に分けて置いてあげましょう。

クワガタの飼育に必要な温度と湿度はどのように管理すればいいですか?

クワガタの飼育環境の温度や湿度の管理は重要です。
適切な温度は種類によって異なりますが20~26度程度です。湿度は50〜70%を目安にしてください。
湿度が低い場合は霧吹きや加湿器を設置して湿度を上げます。
湿度が高い場合は通気を良くし、換気を行って湿度を調整します。

クワガタに与える餌は何が適していますか?

専門店や市販の昆虫ゼリーをご利用ください。
バナナも餌として使用できます。スイカやメロンなどの水分の多い果物は、昆虫が体調を崩す可能性がありますのでオススメしません。

クワガタはどうやって幼虫から成虫になりますか?

卵から孵化した後は、初令幼虫→2令幼虫→3令幼虫→蛹→羽化と4回皮を脱いで成長していきます。
成虫になった後は大きさは変わりません。幼虫の大きさが成虫の大きさに関係しますので、幼虫の時に新鮮な餌をしっかりと与えてあげましょう。

Type of Stag Beetleお取扱い中のクワガタ

クワガタ(外国産)

ギラファノコギリクワガタ

ギラファノコギリクワガタ

学名
Prosopocoilus giraffa keisukei
産地
フローレス島、ロンボク島

世界最長のクワガタ。最大サイズは12センチメートルを超える。
特徴の長い顎がキリン(学名: Giraffa camelopardalis)の長い首のようであることが名前の由来。
長い大顎で威嚇する様子は迫力があり、とても人気のあるクワガタ。

スマトラオオヒラタ

スマトラオオヒラタ

学名
Dorcus titanus yasuokai
産地
スマトラ島 アチェ

パラワンオオヒラタと共に人気のあるヒラタクワガタ。
大きい個体は10センチメートルを超え、体の幅も太く重量感があり大迫力の大型クワガタ。気性は荒い。

パラワンオオヒラタ

パラワンオオヒラタ

学名
Dorcus titanus palawanicus
産地
フィリピン パラワン島ブルックスポイント

最大サイズは110mmを超える世界最大のヒラタクワガタ。
フィリピンのパラワン島に生息しており、大きな体と長く伸びた顎が特徴。
スマトラヒラタに比べ体や顎の幅は細いが、サイズがあるため迫力があり人気の高いクワガタ。

ニジイロクワガタ

ニジイロクワガタ

学名
Phalacrognathus muelleri
産地
オーストラリア クイーンズランド

オーストラリアに生息し、世界一美しいクワガタとして知られている。
小さな頭部と上に反った顎、虹に輝く上翅が特徴。現在飼育下では、赤系・紫系・緑系など色の固定化もされており、様々な美しい色の個体が存在する。

パプアキンイロクワガタ

パプアキンイロクワガタ

学名
Lamprima adolphinae
産地
イリアンジャヤ アルファック

ニジイロクワガタに似ている小型のクワガタ。
小さな頭部と上に反った顎、金属光沢のある上翅が特徴。
黄緑、青紫、銅色など様々な色の個体が存在し、小型で子供にも女性にも人気のあるクワガタ。孵化から羽化までの期間も短く、飼育しやすい。

メタリフェルホソアカクワガタ

メタリフェルホソアカクワガタ

学名
Cyclommatus metallifer finae
産地
ペレン島

長く伸びた顎と金属光沢のある体が特徴のクワガタ。
大型になると体より顎の方が長くなり迫力がある。
色も銅色、紫色、青色などの個体が存在し、綺麗で人気がある。孵化から羽化までの期間も短く飼育しやすい。

ムニスゼッチホソアカクワガタ

ムニスゼッチホソアカクワガタ

学名
Cyclommatus mniszechi
産地
台湾

日本のミヤマクワガタに似たトサカがあるような頭部から、トサカホソアカクワガタとも呼ばれる。
体の大きさに比べ顎が太く発達し、大きさの割に迫力がある。
体の色も独特の色をしており、飼育も比較的簡単で人気のあるクワガタ。

タランドゥスオオツヤクワガタ

タランドゥスオオツヤクワガタ

学名
Mesotopus tarandus
産地
コンゴ

アフリカ大陸西部のコンゴの生息するアフリカ最大のクワガタ。
エナメル質のような黒くツヤツヤした体に、強く湾曲した顎が特徴的な人気高いクワガタ。
威嚇する際は頭部を上げながら振動する。幼虫飼育にはカワラ菌糸を使用する。

メンガタメリー

メンガタメリー

学名
Homoderus mellyi
産地
カメルーン 南西州 Nyassosso

頭楯の上部に大きな出っ張りがあり、これが名前の由来になっている。
山吹色の綺麗な色と独特のフォルムで人気がある。
頭部がカニのように見える可愛いクワガタ。羽化後の休眠期間が半年ほどあり、飼育には癖がある。

タイワンシカクワガタ

タイワンシカクワガタ

学名
Rhaetulus crenatus crenatus
産地
台湾 桃園縣 拉拉山

台湾に生息するクワガタ。強く湾曲し立体的な形をした顎が特徴。
この顎がシカの角のように見えることが名前の由来。
シカクワガタ属の中では比較的飼育は簡単で、顎を開いた姿は迫力があり、人気のあるクワガタ。

ハスタートノコギリクワガタ(モイニエリ)

学名
Prosopocoilus hasterti moinieri
産地
ソロモン マライタ島

ソロモン諸島に生息しているクワガタ。
体の幅が広く比較的短い顎を持ち、ヒラタクワガタのようなフォルムが特徴のノコギリクワガタ。
小型と大型で顎の形状がことなる。上翅の縁に山吹色の模様があるのが魅力的。

アスタコイデスブランカルディ

アスタコイデスブランカルディ

学名
Prosopocoilus astacoides blanchardi
産地
台湾 新竹縣尖石郷

アスタコイデスノコギリクワガタの亜種。
日本ではフタテンアカノコギリクワガタとも呼ばれる。
頭部に2つの突起があり、薄い山吹色の淡い色合いが特徴。大型と小型で顎の形状が異なる。

ファブリースノコギリクワガタ(タカクワイ)

ファブリースノコギリクワガタ(タカクワイ)

学名
Prosopocoilus fabricei
産地
ペレン島 タリアブ島

ファブリースノコギリクワガタの亜種。
タカクワイ亜種は大型になり、前胸背板から上翅にかけて魅力的な模様がある。
サイズがあり、飼育も比較的簡単で寿命も長いため、人気の高いクワガタ。

その他ワイルド成体など

セアカフタマタクワガタ

その他、セアカフタマタやラコダールツヤクワガタなどをはじめワイルド生体も入荷販売しております。

クワガタ(国産)

ツシマヒラタ

ツシマヒラタ

学名
Dorcus titanus castanicolor
産地
長崎県 対馬市

長崎県の対馬に生息するクワガタ。
ヒラタクワガタの亜種で、日本最長のクワガタ。日本に生息する他のヒラタクワガタに比べ、顎は直線的で長いのが特徴。
パラワンオオヒラタクワガタを小さくしたようなフォルムをしている。

アマミヒラタ

学名
Dorcus titanus elegans
産地
鹿児島県 奄美大島

奄美大島に生息している、日本国内では大型のヒラタクワガタ。
湾曲した顎と幅のある太い体が人気。上翅にはオスメス共にスジが入り、大型になると薄くなる。

スジブトヒラタ

スジブトヒラタ

学名
Dorcus metacostatus
産地
鹿児島県 奄美大島

奄美大島や徳之島などに生息するヒラタクワガタ。
上翅にくっきりと綺麗なスジが見られ、顎は下方に緩やかに湾曲するのが特徴。
日本固有種で飼育も簡単な人気のあるクワガタ。